PEST分析の概要【マーケティング】

2020年7月23日

PEST分析の定義

PEST分析とは、自社を取り巻く外部環境(マクロ環境)が、現在または将来的に戦略策定やマーケティングに及ぼす影響を分析する手法です。
特に、「政治的要因」「経済的要因」「社会的要因」「技術的要因」の4つの視点から分析します。

意味

  • 政治的要因 … Politics
  • 経済的要因 … Economy
  • 社会的要因 … Society
  • 技術的要因 … Technology

PEST分析の"PEST"は、これらの英単語の各イニシャルを取ったものです。
この4つの視点(要因)から外部環境を見ることで、経営戦略・事業戦略等の策定やマーケティングに対して、外部環境が及ぼす影響を測ります。

PEST分析の考え方

要因の選択

PEST分析では、まず「政治的要因」「経済的要因」「社会的要因」「技術的要因」にあたる要素を洗い出します。

ただし、先に挙げた4つの視点に該当し得る事柄は無数に存在するため、分析のための要素を、現在起こっていること、あるいは将来的に起こりうる可能性の高いことに絞ります。
これは、このような作業によって分析の精度を高めることができるためです。

Politics
政治的要因
・〇〇年に〇〇法成立
・〇〇年度税制改正
・〇〇政策の実施
Economy
経済的要因
・要素1
・要素2
・要素3
Society
社会的要因
・要素1
・要素2
・要素3
Technology
技術的要因
・要素1
・要素2
・要素3

それぞれで、政治動向・経済動向・社会動向・技術動向の具体例を挙げることで、次のステップに繋がります。

各要素の関係と展望

上で各要因に関する動向の具体例(要素)を挙げた後、各要素がどのように関係し、どのように物事が進むのかを考えます。

各要素の関係性から今後の展望を導くのは非常に難しい作業であり、実際にその通りに物事が進まないことも考えられます。
このため、PEST分析では可能性を複数想定することが一般的です。

つまり、各要素の繋がりから複数の未来を想定し、これらをすべて包含するような戦略を策定します。
これによって多くの変化に対して柔軟に対応することが可能となります。